造形室ノート

良いデザインとは?

2015.05.31

TCG AWARD 2015 を見てきて、デザインに賞をつけること、「地方のデザイン」について考えがもやもやと渦巻いているので書き留めておきます。

良いものは良い

「良いものを良いと思う気持ちに、東京も地方もない」

学生のころ、岡山でデザインをされている QUA DESIGN style 田中雄一郎さん にお話を伺った際に聞き、今も心に響いている言葉です。

そして最近、良いものが良いのは当たり前、ということもよく考えます。
お金がたくさんあって、優秀なスペシャリストが集って、クライアントとの関係もいろんな意味で良く、商品やサービス自体もステキなもので…
そのデザインが良いのは、そりゃそうだと思うのです。そういうものが多くの人の心をときめかせることは、悪いことでも何でもありません。

そこにどんな問題解決があったか

けれど、良いデザインというのはそれだけではないはずです。
アワードのような賞レースでは表に出にくいけれど、優れたデザインはたくさんあります。

そこにどんな問題解決があったか、というのが私の今思うポイントです。どんなふうにそのものの良さを引き出せたか、と言い換えても良いかもしれません。
表に出てくるのは完成品だけなので、外側からはそれがどれだけ達成されたかは分かりにくいのですが。

都市部と地方で違いがあるならば、解決するべき問題(そのものの良さ)が内側の人にも把握しきれていないのではないか、ということが考えられます。

全体を見渡し、問題点・良いところに光をあて、最適解へ向かう。
それができるデザイナーがいれば、お金が少なくても、スペシャリストを揃えられなくても、突出できるコンテンツが地方にはたくさん眠っていると思います。クライアントと良好な関係が築ければ、規模の小ささは強い向心力と回転数を生み出し、大規模なプロジェクトにはない強みを持てるはずです。

青臭い考えですが、私は今そんなところに夢を感じています。

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