造形室ノート

okaweb 年末スペシャル2016

2016.12.16

先週末、岡山WEBクリエイターズ(通称 okaweb)のセミナーイベント「年末スペシャル2016」に参加してきました。

昨年はライトニングトークの登壇者としてお招きいただき、この上ない緊張感で参加したのですが、今年は純粋な参加者として okaweb を満喫させていただきました。

ぼっけぇセッション&ライトニングトーク

会場の空席が岡山弁で案内されていました。
前半はまだしも、「荷物やこぉ空いた席に置かんよぉにせられぇよぉ」あたりは日本語でおk、と言わざるを得ません。

持参したミレービスケットをお配りしているうちにあれよあれよと空席も埋まり、いよいよセミナーが始まりました。

2017年に気をつけたいデザインのまとめ/坂本邦夫さん(フォルトゥナ)

4年連続で年末スペシャルのトップバッターを務められている坂本さん。CSS Nite の Shift シリーズでもwebデザイントレンドのコーナーを担当されていたり、毎年何千ものWebサイトをチェックし続けてこられた中から、2017年に気をつけたいデザインのポイントを解説いただきました。

海外サイトの動向から見るトレンドとして、スクロールなど閲覧者の操作に合わせた繊細なアニメーションが挙げられました。シンプル化・ミニマム化が行きすぎていた感のある“暗黒時代”を経て、さりげない動き(エフェクト)が彩りを添えているサイトが増えているとのこと。動かすタイミングや変化量など、アニメーションに一手間加えることで、サイトの個性や世界観を伝える「手触り」を演出できそうですね。

また、小型で高解像度のデバイスが普及してきたことから、文字サイズや全幅表示でのデザインを再考すべきというお話は非常に参考になりました。

上場企業の株価変動と「薄幸系」サイトの関係性分析では、くにお先生のネーミングセンスと切れ味の良さに爆笑してしまいました。

クリエイターが半年間カナダで過ごしたお話/大西由季さん(kurokoroll)

続いては、愛媛・高知・岡山の登壇者による「中四国交流ライトニングトーク」が行われました。

まず愛媛からはフリーでweb制作のお仕事をされている大西さん。ワーキングホリデーで半年間カナダで過ごされた経験からのお話でした。
毎月配信されている AED-LABO を楽しみに見ているので、1人で登壇されているのを見るのは新鮮な気持ちでした。

面白かったのは、カナダと日本のWebデザイン比較のお話。
カナダのサイトでは、ウェブフォントを始め、SVG や CSS3 的な表現など、技術の発展がリアルタイムでデザインに反映されてサマになっている様子が印象的でした。一方日本のサイトでは、パーツにしてもレイアウトにしても、手の込んだ意匠が好まれているように感じました。

このあたりは、デザインと実装の分断とか「要・デザインしましたよ感」な空気も一因だったりするのかしらと邪推したりしました。日本でもワークフローが見直されたり、チームでの共有ツールが普及することで、手のかけどころも変わってくるのかなと思いました。

ホントに大事な見積りの話/入交昭さん(HOOP Design)

続いては、ウェブクリエイターズ高知で8月に開催された WCK Meeting Vol.42「ホントに大事な見積りの話」のアンコール版ということで、入交さんの登壇でした。

8月に入交さんのお話を聞いてから、私も自分のベースとなる単価を決めるべく、Toggl というサービスを使って作業時間のログをとり始めました。ログをとってみて気づいたのは、純粋な作業時間というのは自分が思っている以上に短いということでした。反省点はまた別の話として、それらを把握したことで、以前より自信をもって見積りができるようになったと感じます。

見積りは自分の売上採算だけでなく、スケジュールや仕事の品質、ひいてはチームやお客様との信頼関係にも関わってくる“ホントに大事な”話です。フリーランス1年目でまだまだおっかなびっくりな私ですが、今回のお話を参考に、より良い見積りを模索して行きたいと思います。

岡山発の音楽ウェブサービスと東京進出の話/西尾周一郎さん(株式会社クレオフーガ)

地元岡山からは、著作権フリーBGM・効果音の音楽素材「オーディオストック」という自社サービスを立ち上げ、東京進出も果たされている西尾さん。

自分とは遠い世界の話かなと思っていましたが、自社サービスを産み育てる上でのポイント

というお話は、フリーランスで仕事をしている自分にも置き換えられるなと興味深く聴くことができました。

後日談として西尾さんのブログに記されていた「自分ができないことを無理に頑張ろうとするのではなく、協力してくれる仲間を見つけてくることがとっても重要です。」のお言葉も心に染みました。

web制作トレンドニュース2016/阿部正幸さん(KDDIウェブコミュニケーションズ )

最後のセッションでは、2016年のweb制作界隈のニュースを阿部さんが解説してくださいました。時間いっぱいまでデモを端折らず丁寧にお話ししてくださった姿が印象的でした。

Adobe Xd などプロトタイプツールの盛り上がり、flexbox の仕様確定、Google Fonts + 日本語早期アクセス、HTML5.1 勧告など様々な話題が紹介されました。「それってまだ今年の話だったんだ!」というトピックスも多く、この業界の流れの速さをしみじみ感じました。
個人的には、便利さを実感したばかりの flexbox の話題で盛り上がれたのが嬉しかったです。

1年を振り返り、いろんなものが無償化・システム化・自動化していく中で生き残っていくためにはどうすれば良いだろう?と未来に思いを馳せたり、今年の締めくくりにぴったりの内容でした。

okaweb グランプリ

そして恒例となっている okaweb アワード2016の表彰も行われました。
グランプリを受賞されたのは、中四国のwebアクセシビリティの先導者として活躍されている SAWADA STANDARD DESIGN の澤田望さんでした。

昨年の okaweb でご一緒して以来、恐れ多くも勝手に親近感を感じている澤田さん。ともすれば地味で面倒で取っ付きにくい「webアクセシビリティ」ですが、澤田さんのおかげで興味を持ち、少しずつでも取り組んでいこうと思えるようになりました。

懇親会後にも、普段制作していて疑問に思っていたことにあれこれ答えてくださいました。
来年は高知でもwebアクセシビリティについてお話しいただける機会が出来たら良いなあと思います。その際には、どうぞよろしくお願いします。

1年ぶりの桃ナリエ

2015年12月の岡山・桃太郎像
2年連続で岡山駅前の「桃ナリエに包まれ太郎」を撮ることが叶いました。これは去年の写真。王冠がついてますね。

最後になりましたが、okaweb アワードの中でウェブクリエイターズ高知での活動を「地域活性化賞」として取り上げていただきました。

1年ぶりに okaweb に参加して驚いたのは、「こんにちは、お久しぶりです!」とご挨拶できる人がすごく増えていたことでした。岡山はもちろん、香川や愛媛、広島、大阪…その中に高知から参加してこのように交流できることは、独学でweb制作を学び始めた自分にはとても嬉しくありがたいことです。

今年始めに書いたように、このような場をつくってくれているコミュニティに、何か少しでも貢献できたのだとしたら、こんなに嬉しいことはありません。
たくさんのきっかけを与えてくださった岡山のみなさん、いつもWCKで一緒に勉強会をつくってくれているみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。
来年も楽しむことを忘れず、自分にできることをつなげていきたいです。

また okaweb で、どこかの勉強会でお会い出来ますように。

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